第12回ミニ企画展大石林山「You(ゆー)は、どうして石になったのか」
2024年7月13日~9月28日
大石林山本館1階ロビーにて、観覧無料
地層を調べていたら、石のようになった動物の骨を見つけました。地層は今から2万年前、骨はシカの大腿骨であることが分りました。
骨が石のようになる、つまり石に化けたものということに由来した言葉が「化石」です。地球のことを学ぶ学問の一つ「古生物学」によると、例えば動物の骨が1個見つかれば、かつてはその地域にはその種類の動物が数百も数万もいたという考え方があります。
そのことからすると、かつての沖縄には蟻の群のごとく数万頭のシカ類が生息していたことが分ります。
動物の骨や貝などが、どのようにして死んで、石になって残ったのだろうか。・・・不思議には思いませんか。
調べてみると、「昔の生きものが死んで川や湖・海などの環境のもとで、砂や泥などの堆積物に埋もれる。埋もれたものは、堆積物や地下水に含まれる鉱物と入れかわって石のようになる。それが土地の動きや風化などを受けて地表にでたもの」が「化石」だと分かりました。
今回は、地球のいろいろな地質年代の化石を紹介します。三葉虫、アンモナイト、古代魚、トカゲ、カブトガニ、リクガメ、エビ、トンボ、そして貝など様々な種類があります。
土砂に埋まる寸前のビックリした姿の三葉虫、そんなはずではなかったという姿の水棲のトカゲなど、展示された化石をご覧になり、「どうして石になったのだろう?」などと考えながら「山のコース」散策などは如何でしょうか。
(博物館名誉館長 大城逸朗)